近年、日本では建物管理の不徹底による利用者の怪我や事故が増発しており、建物管理者と利用者の間でトラブルが生じることも珍しくありません。
障害者やお年寄りなどの、社会弱者はもちろん、誰もが転倒事故のない、安全・安心で快適に暮らすことのできる街づくりを実現するため、全国的に法規制や管理体制の見直しも図られ、マスコミをはじめ多くの人々が、建物安全管理に関する社会的意識を高めています。
通常、床面と足が密着した状態で歩行すればガラスの上でも滑りにくいものです。しかし、床面と足との間に、水や油分等の別要素が入り込むことにより「滑り」が発生してしまいます。特に浴室やプールサイド等水周り関係の場所では、水垢や温泉成分、体脂肪分等が付着することもあり、さらに滑りやすい状況が作られます。また、クッション性のある履物が滑りやすいのは、中に入っている空気が滑りの要因になっているのです。
大理石や御影石、セラミックタイルなどの素材の美観を生かしたままで滑り止め処理を施すことができます。滑りの原因である「水の力」と、数万個の小さな穴を生み出す「吸盤力」を利用することにより、驚くほど抵抗力を増大させることができるという魔法のような特殊施工術です。ASL工法は、SGS工法(スリップ・ガード・システム)の後継工法です。
ASLは、石材に含まれる軟らかい成分を特殊液剤との化学反応で溶かし、床材に直接約数マイクロメートルの穴を開けます。穴の数は成人男性の片足で一歩踏み込んだ場合、数万個の穴を踏んでいる状態になるほど。床が濡れると、それら無数の穴の中に水が入り、足底との吸盤力が強まるので、水の移動が抑えられて滑りにくくなるのです。
足底との吸盤力とは
穴に入った水の表面張力効果を利用してできる力のこと。一つ一つの穴の大きさは小さくても、無数の孔の集合体となれば大きな力となり、抜群の滑り止め効果を生み出すのです。ASLは、滑りの原因である「水分」を逆に利用し、高い滑り止めの効果を実現してしまう画期的な工法なのです。
ASLによって床材に空ける穴の大きさは電子顕微鏡でなければ確認できないくらい小さな穴です。そのため、床材に凹凸ができることなく美観や質感を最大限に活かしながら、高い滑り止め効果を得ることができるのです。
施釉タイル(湿潤状態) | 未処理 | 処理 |
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滑り抵抗(C.S.R値) | 0.5 | 0.7 |
セラミックタイル(湿潤状態) | 未処理 | 処理 |
---|---|---|
滑り抵抗(C.S.R値) | 0.4 | 0.6 |
※床性能研究会によるC.S.R値測定結果
1 | マンション、共有・個人住宅 |
---|---|
2 | 官公庁施設、駅、地下鉄、公園、学校等、公共施設 |
3 | レストラン・店舗、スーパーマーケット、ショッピングモール、デパート商業施設 |
4 | フィットネスクラブ、プール、ゴルフ場、野球場等スポーツ施設 |
5 | ホテル、温泉・旅館、スーパー銭湯等 |
6 | 老人介護施設、病院 |
7 | 美術館、博物館 |
8 | パチンコ店、競馬場等アミューズメント施設 |
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